鉄道・軌道安全報告書
弊社の鉄軌道事業運営に対して、日頃のご利用、ご支援、ご協力賜っておりますことに深く感謝申し上げますとともに、安全安心を
最重点にハード・ソフト両面から社員一同取り組んでまいります。
地域鉄道を取り巻く環境は、少子高齢化やモータリゼーションの進展などに伴って厳しい状況が続いていることに加え、新型コロナに
よる輸送人員、運輸収入への大きな影響を受けています。
今冬は大雪の影響による運休が生じましたが、全社をあげての除雪作業や積雪・凍結防止の対策を講じ、利用される方の足の確保に
努めました。
施設設備等の整備面では、国・県・市の補助事業等を活用して、鉄道軌の重軌条化、庄川・内川橋梁の補修、線路改修などのほか、
新型コロナ対策として全車両の車内抗菌化を実施しました。
令和3年度は、新型コロナによる影響が1年以上にわたり続いている中、年度前年までは、依然として厳しい経営状況が続くと考えて
います。一方、国内における新型コロナのワクチン接種が進むことにより、徐々に個人消費や生産活動が持ち直すと見込まれるため、
県内各都市においては、北陸新幹線を活かした観光客や移住者の取り込み、企業立地の推進など各種施策への取り組みが進められ、
地域経済の活性化や交流人口の拡大等が期待されます。
地域交通の重要な役割を担う万葉線におきましては、国、富山県、高岡・射水両市、各種団体等のご支援とご協力をいただきながら、
沿線の皆様との連携のもと、「より安全・安心・安定した良質の輸送サービスの提供」を基本に、「運輸収入の確保と業務の効率化」に一層努め、「年間100万人以上の輸送人員」を目指してまいります。
代表取締役社長 中村 正治
安全報告書は下記のリンク先からご覧いただけます。(PDFデータ)